●276 登山 とざん 〇ともどちうちつれよそおいかろく

 表題:登山
 読み:とざん

 収録:(A)新男子音樂教科書 教授用書 第2編 若狭萬次郎編著 共益商社 1937(S.12).7.9=初 ◎Copy=(K32)
    (B)改訂新女子音樂教科書 第2編 若狭萬次郎編 共益商社 1933(S.8).9.26=初/1940(S.15).9.20=改訂再版 ◎Copy=(K14)

 記譜:(A)二部合唱(伴奏付き) 変ホ長調 6/8(ほぼ交互歌唱、後半で合唱)
    (B)二部合唱(伴奏なし) ヘ長調 6/8(ほぼ交互歌唱、後半で合唱)

 インチピット:ソ|ドソミソ|ドソミソ|ドソドミドミ

 曲:グルリット,コルネリウス(Gurlitt, Cornelius)(1820-1901)[ドイツ]
 編曲:編著者(若狭萬次郎)
 詞:犬童球渓


[詞] ※(B)改訂新女子音樂教科書より

1.友どち打ちつれ装(よそおひ)かろく 険しき山路をよづる樂しさ
  かなたにそばだつ峯を仰ぎ 奈落の底なる谷をのぞみて
  おういおうい呼べば おういおうい答ふ
  思へばうれしき この日の遊(あそび)や ああ
  遥かに聞(きこ)ゆる谷間の水音 木の葉を交ふる梢の山風
  あれあれ ~のみ技か
  さらさらさらさら樂の音(ね)妙(たへ)に
  さらさらさらさら響きかよふ

2.峠に腰据ゑ四方(よも)を見れば 重なるみ山の波ぞ寄せくる
  白雲迷へる谷の遠(をち)に 響くは木樵(きこり)の斧の響きか
  おういおうい呼べば おういおうい答ふ
  思へば樂しき この日の遊(あそび)や ああ
  向ひに懸れる瀑布のとどろき 梢に群がる小鳥の囀
  あれあれ ~のみ技か
  さらさらさらさら樂の音妙に
  さらさらさらさら響きかよふ


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